はじめに
毎年のように繰り返される豪雨災害。特に都市部では「思わぬ場所が危険になる」ことがあります。避難情報を見ても「どこに逃げればいいのか分からない」と感じる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、大雨時に命を守るために 「絶対に近づいてはいけない危険な場所10選」 を具体的に紹介します。
1. 地下街・地下鉄
大雨時、最も危険とされるのが地下空間です。
- 雨水は低い場所に一気に集まる
- 階段や換気口から数分で水が流れ込む
- 水位の上昇が速く、避難が困難になる
実際に名古屋・大阪・福岡などで地下街の浸水被害が発生しています。
2. アンダーパス(立体交差の下部道路)
アンダーパスは構造的に水が溜まりやすく、短時間で冠水します。
- 車は水深30cmで動けなくなる
- 50cmを超えるとドアが開かなくなり脱出困難に
毎年のように「車ごと水没する事故」が報告されています。
3. 川沿い・河川敷
川の水位は豪雨で急激に上昇します。
- 雨が降っていなくても上流の影響で氾濫することがある
- 河川敷のグラウンドや駐車場は特に危険
「まだ大丈夫」と思った瞬間に流されるケースが多いです。
4. 用水路・側溝
普段は小さな流れでも、大雨時には急流に変わります。
- 深さは浅くても流れが速く、人を簡単に押し流す
- 夜間は水位の上昇に気づきにくい
子どもや高齢者が巻き込まれる事故が後を絶ちません。
5. 山の斜面・がけ下
土砂崩れやがけ崩れの危険があります。
- 豪雨時は地盤が緩みやすく、突然崩落
- 「雨が止んだ後」も油断できない
がけ下や土砂災害警戒区域は避けましょう。
6. 排水ポンプ場や水門付近
大雨で大量の水が流れ込むため、強力な水流や逆流が発生します。
- 落ちれば助かる可能性は低い
- 作業員でさえ立ち入りが制限されるほど危険
見物や写真撮影で近づくのは厳禁です。
7. 地下駐車場
車を守るために入ると、逆に命を危険にさらします。
- 排水路から一気に浸水
- エレベーターが停止し脱出できなくなるケースも
豪雨が予想される時は、早めに車を地上へ移動しましょう。
8. トンネル内
山間部や都市部のトンネルは、水が溜まりやすい構造になっています。
- 排水設備に限界がある
- 停電時は視界ゼロで避難困難
「安全そうに見える場所」ほど油断禁物です。
9. 橋の下・高架下
雨をしのげるため一時的に避難する人がいますが、非常に危険です。
- 川の増水で一気に水位が上がる
- 高架下は排水が悪く冠水しやすい
安易な雨宿りは命取りになりかねません。
10. 避難所までの低地ルート
避難途中の道路自体が危険な場合もあります。
- 地下道や坂の下を通るルートは冠水しやすい
- 「いつもの通学・通勤路」ほど注意が必要
事前に複数の避難ルートを確認しておくことが大切です。
まとめ
大雨時に危険な場所は、普段安全に見える身近な空間ばかりです。
- 地下街やアンダーパスは短時間で水没
- 川沿いや用水路は急激に水位が上昇
- 避難途中にも危険が潜んでいる
「大雨のときは低い場所に近づかない」ことを基本とし、事前に危険エリアを把握しておくことが命を守る第一歩です。
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